水槽のレイアウト

水槽のレイアウト

水槽のレイアウトですが、アフリカンシクリッドの場合、水草を生やすということはあまりできません。
引き抜かれる、高PHなど、水草育成には不利な条件が多いためです。

また、常時照明を点灯しておくと、コケが生えやすかったり、縄張り意識から争いがたえません。

そこで、レイアウトには相当苦労するのではないでしょうか?

水槽のレイアウトは、実は、魚以上に大事な要素だと思っています。
私の場合、水槽という盆栽や生花のような1つのショーケースとしてのレイアウトを持っていると思っています。

アフリカンシクリッドの場合、よくあるのが、サンゴ砂を敷いてあとは、ぼ何もおかない、置いても、ブロックで隠れ家を作るといった、殺風景なものが多い気がします。
とくに、外国の水槽と比べると、日本の水槽はそういう場合が多いです。

実際やってみるとわかりますが、水槽のレイアウトに使えるオブジェクトが少ないのです。
だいたい、水槽のレイアウトは、水槽の高さの半分以上の高さまでないと、格好が悪い、もしくは、レイアウトはないに等しいという感じになります。

アフリカンシクリッドの水槽のレイアウトの場合、岩を多用している例が多くあります。特に海外の巨大な1トン以上の水量の水槽でよくあります。
本当の岩ではなく、巧妙に岩に似せた樹脂性の岩を水槽壁面に貼り付けている場合もあります。
また、水槽ガラスに岩の印刷されたシートはるレイアウトもあるようです。

しかし、やはり、本物の岩を配置した水槽のレイアウトには及ばない気がします。
日本では、岩を水槽のなかに高く積上げるようなレイアウトをすると、どういうことになるかは容易に想像できます。
地震が起きた際に岩が倒れて、あっという間に水害に会います。

これを考えると、まず、岩を使う場合は、なるべく、低い位置に岩を配置して水槽のレイアウトを行います。そうすることで重心が下がり、倒壊が防げます。

しかし、水槽の高さに比較して、半分の高さまで積上げないと、イマイチ、存在感がでないものです。

そこで、考えたのが、大きな貝類、巨大な珊瑚のブロック、軽石のような大きい岩などが、水槽のレイアウトに使えるのではないかと思います。

実際、どこで手に入れられるのか?軽石、珊瑚のブロック、大きな貝類、どれもショップでは手に入りづらく、通販だと送料が重いので高額です。

ある時、南の島に行った時に砂浜に落ちていた大量の貝くずを拾い、集めためていたのを思い出し、さっそく水槽のレイアウトにつかって見ました。

確かに、底砂が黒なので、貝類は非常に見栄えがして素晴らしいです。また、スクリーンには保温効果も考え、プラベニアの黒を張っていますので、統一感はあります。

しかし、これを結構な高さまで積み重ねるのはやはり無理、さらに不自然さが出てしまう。
水槽のレイアウトは、自然さを出すことが全てだと思っています。

はたして、貝の残骸がいったい、どうやったら自然に見えるか??これを考えるだけで、難しいです。
やはり、砂の上に埋まっているか、せめて山積みになっていれば自然かなと思います。

しかし、貝を山ずみにするのって、ものすごく難しいです。
さらに、水槽の高さの半分以上、90cm以上などだと、30cm以上の高さに積まないと面白みがでません。

そこで、四角い植木鉢を置いて、周りに貝を載せて植木鉢が見えないようにして、かさ上げを行い、どうにか、30cm弱まであげました。
うちの水槽は60cm水槽なので、36cmしか高さがありません。しかし、それでも、オブジェクトの高さを考えるとこれ以上大きい水槽では水槽のレイアウトは無理だと思いました。




出来としてはイマイチですが、今まで何もなかったので、よしとします。
レイアウトがしっかりしている水槽は、それだけで、見ていて楽しいです。

レイアウトがあって、初めて魚が居るわけで、どういう水槽にしようかという、デザインはとても大切です。
水槽のレイアウトができるとおのずと、この魚を入れるといい、悪いというのが分かってきます。

自分はベアタンクでポリプが大量にうねうねしていて、上層部をオスカーやがーパイクがせわしなく泳いでいる水槽は何がしたいのだろうと思ってしまいます。

水槽のレイアウトは、水槽が大きくなるほど大変です。量も増えて資材も高い。
アフシクのレイアウトは腕の見せ所だと思います。水草を使うことが、レイアウトをすることをとても簡単にしているのだというのがヨーク分かります。

また、横に長い水槽の方がデザイン的にかっこよく見えます。水槽の高さばかりがある水槽をレイアウトするのは、かなり難しいんじゃないかと思います。

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